経口避妊薬
作用
女性ホルモンである黄体ホルモンと卵胞ホルモンを含有した錠剤で、正しく服用することに
より主として排卵を抑え、避妊効果をあらわします。この2種類のホルモンにより、排卵が
起らない状態になり、排卵をしても受精卵の着床を防ぐ、子宮内に精子が入りにくくなると
いう作用で妊娠を防ぎます。
効能・効果
避妊効果は必ずしも100%とはいえません(飲み忘れを含めた一般的な使用における失敗率は
5%と報告されています)が、正しく服用した場合その効果は高いとされています。
用法・用量
月経の第1日目から服用を開始します。毎日ほぼ一定の時刻に1日1錠ずつ服用します。
21日間服用ピルと28日間服用ピルがあります。
服用前の注意
・経口避妊薬内服中の喫煙は、静脈血栓症、肺塞栓症、心筋梗塞、脳卒中などの副作用の危険性
を高めると報告されています。この危険性は年齢(35歳以上)および喫煙量(1日15本以上)により
増加すると言われています。したがって、35歳以上の人でこの薬を服用する場合は、禁煙する
事が必要です。
・次の人は服用できません
1. 以前経口避妊薬を服用して過敏症を起したことのある人
2. 乳癌、子宮体癌、子宮頚癌、子宮筋腫およびその疑いのある人
3. 原因不明の性器出血のある人
4. 血栓性静脈炎、肺塞栓症、脳血管障害、冠動脈疾患にかかっている人、またはこれらの病気
にかかったことのある人
5. 35歳以上で1日15本以上の喫煙者
6. 閃輝暗点、星型閃光などの前兆がみられる片頭痛のある人
7. 肺高血圧症または心房細動のある心臓弁膜症の人、亜急性細菌性心内膜炎にかかったことが
ある心臓弁膜症の人
8. 血管病変のある糖尿病にかかっている人(糖尿病性腎症、糖尿病性網膜症など)
9. 血栓性素因のある人
10. 抗リン脂質抗体症候群の人
11. 4週間以内に手術を予定している人、術後2週間以内の人、産後4週間以内の人、および長期
安静状態の人
12. 重症の肝障害のある人
13. 肝腫瘍のある人
14. 脂質代謝異常のある人
15. 高血圧のある人(軽度の高血圧の人を除く)
16. 耳硬化症の人
17. 妊娠中に黄疸、持続性そう痒症または妊娠ヘルペスの症状が現れたことのある人
18. 妊娠又は妊娠している可能性のある人
19. 授乳中の人
20. 思春期前の女性
経口避妊薬の有効性
経口避妊薬は飲み忘れのない理想的な服用の場合、妊娠する確率は0.1%(1000人の婦人が1年間
飲み続けた場合、1人が妊娠する)ですが、飲み忘れを含めた一般的な服用における妊娠率は5%
です。1周期中で飲み忘れた錠数が増えると、妊娠する確率も増加します。
